なぜイギリスは独自通貨を維持しているのか
21世紀のはじまりとともに米ドルと並ぶ基軸通貨となるべく大々的に導入された欧州共通通貨「ユーロ」ですが、実はEU加盟国でも一部の国は未加入を維持しています。
その中でももっとも有名な国が、イギリスです。ではなぜイギリスはユーロを導入せず、独自通貨のポンドを維持しているのでしょうか。
21世紀のはじまりとともに米ドルと並ぶ基軸通貨となるべく大々的に導入された欧州共通通貨「ユーロ」ですが、実はEU加盟国でも一部の国は未加入を維持しています。
その中でももっとも有名な国が、イギリスです。ではなぜイギリスはユーロを導入せず、独自通貨のポンドを維持しているのでしょうか。
米ドルに次ぐ流通量の多さから為替市場で活発に取引されている欧州統合通貨「ユーロ」ですが、世界のアナリストたちの論調は一貫して「2016年はユーロ安の年になる」と予測しています。なぜこのような予測が出されるほどユーロは低迷しているのでしょうか。
一口にユーロ圏と言うと、EU(European Union = 欧州連合)と同一の組織と思われがちですが、実はユーロ圏はEUと重なる範囲は多いものの、EUとは明確に異なるものとして認識されています。
2016年はユーロ安になるというのが世界のアナリストの主流な見方ですが、その原因の1つと言われているのが2010年に発生して、現在でも解消されたとは言えない欧州ソブリン危機です。
直後に起こった中国経済の急減速や原油安に隠れて忘れられている気配すらありますが、危機の内容や現在の対策を見ておくことは、今後の予測に役立つでしょう。
為替取引では米ドルに次ぐ取引シェアがあるユーロですが、どのような通貨であるかを一言で説明するのはそれほど簡単なことではないと思います。